電話占い鑑定インタビュー7

テーマ:事故で亡くした婚約者を降霊

婚約者のイメージ

早苗さんは、25歳の若さで婚約者を亡くしたという、大変な悲運に見舞われた女性です。婚約者が亡くなってからというもの、仕事も辞めて途方に暮れ、自分の部屋に引きこもりがちで、現実逃避をする毎日だったと言います。あまりのショックで彼の葬儀にも顔を出せずにいたそうです。そんなとき、早苗さんはなんとなく見ていたインターネットの検索エンジンの片隅で、電話占いサイトを発見したのです。


早苗さんがアクセスしたその電話占いサイトは、どのようなところだったのですか?

レベルの高い霊能者が少数所属しているサイトでして、他のサイトのように華々しくデザインも最先端といったところではなかったのですが、とても好感の持てるところでした。実績もそれなりにあるようでした。特に降霊が得意だそうで・・・、よくイタコっていますよね。本物のイタコではないようでしたが、そのイタコと同じように霊を降ろして直接依頼者と話すことができる霊能者もいらっしゃったんです。

実際、早苗さんの鑑定では降霊をしてもらったのですか?

はい、今でもはっきり手に取るように覚えています。亡くなった彼の霊を降ろしてもらいました。最初は霊能者の方が、私の傍らにいるという彼の霊と交信して、彼の想いを語ってくださいました。私が部屋に引きこもりがちになっているのを見て、自分が先に死んだことをとても悔やんでいる。自分は霊だから直接体に触れてなぐさめることもできなくてつらいと言っていると。それを聞いただけで私はあまりのことに気を失いかけました。彼の想いや存在をもう一度実感することができたという喜びと、彼は確かに死んでしまっていて、もう二度と戻ってこないという悔しさと現実が、同時にやってきたのです。その後、霊能者さんに助けられながら、なんとか気を持ち直し、いよいよ降霊に移りました。霊能者さんはしばらくの沈黙の後、まるで別人のような・・・その方は女性の霊能者さんだったのですが、女性の声なのに男性であるかのような声が、突然電話越しから聞こえてきたのです。その声色は、紛れもなく、死んだ彼のものでした。生前、彼はずっと私のことを「さーちゃん」と呼んでくれていたのですが、驚いたことに、私は霊能者さんに一言もその呼び名については話していなかったのに、降霊後、霊能者さんも「さーちゃん、」と私を呼んだのです。「さーちゃん」と呼ぶのは彼しかいなかったので、彼に間違いないと確信しました。

彼とは、降霊を通してどんなお話をされたのですか?

彼は、霊能者さんを通して、ただただ私を悲しませていることを謝るばかりでした。「さーちゃん、先に死んでごめんね」と、何度も何度も言っていました。私は泣きじゃくるばかりで、まともに言葉も出ませんでした。そしてかろうじて、彼ともう一度お話できて嬉しかったこと、一緒になれないことや、彼の子どもを産めなくて悔しすぎること、出逢えたことに感謝していることなど、思ったことをすべて彼に伝えました。

鑑定の後、何か変化はありましたか?

降霊が終わって、彼とお別れをした後、霊能者さんがこうおっしゃってくださいました。「この世は魂を磨く場所。これも試練です。あなたがたは来世で必ず巡り逢って、きっと結ばれることでしょう」と。私はそのお言葉を聞いて、この人生をもう一度前向きに生きようと思いました。彼の分まで生きて、魅力的になって、きっと次生まれ変わるときには、彼に出逢うぞ!絶対に結婚するぞ!という意気込みがふつふつと湧いてきたんです。その後、あれだけ怖くて行けなかった彼のお墓にも行くことができるようになりました。あの頃は毎日彼のもとを訪れ、仕事のことや日常のことをお墓の前で報告していました。私が成長すれば、きっと彼も喜んでくれるだろうからです。今でも、週に一回はお参りと報告に訪れています。

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